AideTekケースでチップ部品を整理する

私の本業であるファームウェアの受託開発業務では、マイコン周辺の回路だけを抽出したファームウェア開発専用の基板を作ることが多い。最近は、激安でプリント基板を製作できるようになったため、少し複雑な回路だと専用の基板を作ることがほとんど。自分的にはユニバーサル基板はすでに過去のものだ。新しい部品の大半がSMDのみの供給になったのも大きい。

Chip1Stopのサンプルキット

私の本業であるファームウェアの受託開発業務では、マイコン周辺の回路だけを抽出したファームウェア開発専用の基板を作ることが多い。最近は、激安でプリント基板を製作できるようになったため、少し複雑な回路だと専用の基板を作ることがほとんど。自分的にはユニバーサル基板はすでに過去のものだ。新しい部品の大半がSMDのみの供給になったのも大きい。

そうなると、受動部品もおのずとSMDになる。今回はそのなかでも抵抗の話。マイコン周辺で使う抵抗値の種類はそれほど多くない。10/100/1k/10kと、4.7kあたりで90%以上、数十〜数百ΩのLED制限抵抗、それ以外はLDOやA/Dで使う分圧抵抗、といったところ。私の場合、開発用基板の製作枚数はほとんどが数枚である。なので、いくら1kの抵抗をよく使うといっても、リールで買ったら使い切るまで何年かかるかわからない。

一方、ADJ端子を持つLDOや、A/Dなどの分圧で使用する抵抗は、数量は少しでいいが、種類はそこそこ用意しておきたい。こんなときのために、メーカーでは定数を一通り揃えられるサンプルブックを出している。のだが、これがなかなかのお値段で、だいたい3〜4万円台。仕事で使うなら買えよ、というツッコミはあると思うが、仕事の中心はソフトウェアなので、その予算があるなら開発ツールを一つでも増やしたいというのが正直なところだ。

そんな中で見つけたのが、「チップワンストップオリジナルサンプルキット」。数十種類が各50個含まれていて7000円前後と、メーカー製に比べてかなりお得だ。専用のバインダーに入っているので、必要な抵抗値のものもすぐ取り出せる。実はこれを見つけたのはもうずいぶん前で、最初に買ったのは「2012厚膜チップ抵抗器キット10Ω-10MΩ」であった。当時は基板製作をユニバーサル基板から専用基板に変えた頃で、少し大きい方が手はんだが楽だろうということで2012サイズを選んだ。

そして最近、1608サイズへの移行にあわせて、E24系列を全部揃えたいということで、「1608チップ抵抗器キット10Ω-100kΩ(KOA製) 」を購入した。

チップワンストップオリジナルサンプルキットは、バインダー内のポケットにカットテープが入っており、各ポケットに抵抗値を書いたラベルが貼ってある。実はこのポケットは、本来現像済みの35mmフィルムを入れるものだ。これは収納としては悪くないのだが、ハンダ付けの際には、ページを捲る→カットテープを取り出す→必要数の抵抗を取り出す→カットテープを戻すという流れがどうも面倒い。しかも、抵抗を取り出すときにテープのフィルムを剥がしすぎると、セロテープでフィルムを止めるという余計な工程も発生する。

そこで見つけたのが、AideTekのBOX-ALLというSMD部品専用パーツケース。ポイントは、横方向が12区画に仕切られていることで、E24系列の部品を並べると、ちょうど2段で桁上がりしていく。フタはきっちり閉まるので、チップ部品が隙間から漏れることもない。この手のケースでは、フタとヒンジが本体と一体成形されていて、開閉をくりかえと壊れるものが多いが、BOX-ALLは蓋が別部品となっているため、耐久性がありそうだ。フタの開閉は硬いが、

さっそく、カットテープに入っているチップ抵抗を全て取り出して、BOX-ALLに移した。